第19回モスクワ国際青少年映画祭          

XIX Московский международный фестиваль
фильмов для детей и юношества
        ロラン・ブイコフ基金財団主催



 「おばあちゃんの家」(韓国)
グランプリ
  「手紙」(ポーランド)
特別賞




   2002年12月29日から2003年1月6日まで開催された第19回モスクワ国際青少年映画祭の
   コンペティション部門に『NAGISA-なぎさ-』が出品されました。
   コンペティションに参加した11ヶ国の作品の上映は下記の日程で行われました。


2002年12月29日 → 2003年1月6日
12月30日(月) 11:00
15:00
BECASSINE ※アニメーション
(2001年/フランス)
フィリップ・ヴィダル監督
   〃 13:00
17:00
NAGISA-なぎさ-
(2000年/日本)
小沼勝監督
12月31日(火) 10:20
ロリ/ROLLO AND THE WOODS SPRITE
(2000年/フィンランド)
オッリ・サーレラ監督
   〃 11:00
13:00
我的兄弟姐妹/ROOTS AND BRANCHES
(2001年/中国/邦題「再見 また逢う日まで」)
ユイ・ジョン(兪鐘)監督
1月2日(木) 11:00
15:00
おばあちゃんの家/JIBEURO
(2002年/韓国)
イ・ジョンヒャン(李廷香)監督
1月3日(金) 11:00
15:00
HELP, I’MA BOY!
(HILFE, ICH BIN EIN JUNGE!/2001年/ドイツ)
オリヴァー・ドメンゲット監督
   〃 13:00
17:00
そんなのヘン! /NOT FAIR
(NON E GUISTO/2001年/イタリア)
アントニエッタ・デ・リッロ監督
1月4日(土) 13:00
17:00
VOVOCHKA
(2002年/ロシア)
イーゴリ・モズジューヒン監督
1月5日(日) 10:40 CATCH THAT GIRL
(KLATRETOSEN/2002年/デンマーク)
ハンス・ファビアン・
 ヴレンヴェーバー監督
   〃 11:00
13:30
THE FLOOD
(MABUL/2001年/イスラエル)
ガイ・ナティヴ監督
   〃 12:00
14:30
手紙/LIST
(2002年/ポーランド)
デニヤル・ハサノヴィチ監督
1月6日(月) 10:40 そんなのヘン! /NOT FAIR
(NON E GUISTO/2001年/イタリア)
アントニエッタ・デ・リッロ監督

年末から新年にかけての開催の映画祭も珍しいが、これはモスクワ国際映画祭と重ならないようにと、また一般観客にも楽しめるようにと配慮されたスケジュールだそうだ。ベルリン国際映画祭のキンダー・フィルムフェストのように、コンペティションの5人の大人の国際審査員たちと、小学生の子供審査員たちが審査にあたるのも青少年映画祭ならではの特徴である。上映会場となった「Pyat Zvezd (Five Stars)」は「五つ星」の名のごとく、「Kurosava」(黒澤明)、「Rolan」(ロラン・ブイコフ)、「Gaben」(ジャン・ギャバン)、「Ptushko」(アレクサンドル・プトゥシコ)、「Chaplin」(チャールズ・チャップリン)とスター映画人の名前が付けられた5館のホールからなるシネマ・コンプレックス。ホールが入った建物はオフィシャル・サイトを見る限り、中をミニ列車が走っていたり、レトロとハイテクがミックスした斬新さ! ⇒ [Pyat Zvezd]
ホール名と主催財団の名前にも冠せられているロラン・ブイコフ(Rolan Bykov・故人)は、ロシア映画の名優であり監督である。2月の日本映画祭以来久々のモスクワお目見えとなる『NAGISA』は、「Gaben」ホールで12月30日に2回上映されました。数年ぶりの大寒波に見舞われたモスクワっ子たちへのニューイヤー・プレゼントです(笑)。
コンペティション部門に出品したのは、フランス、日本、フィンランド、中国、韓国、ドイツ、イタリア、ロシア、デンマーク、イスラエル、ポーランドの11ヶ国。審査の結果、韓国映画『おばあちゃんの家』がグランプリを、ポーランド映画『手紙』が特別賞を受賞しました。韓国映画史上9人目の女性映画監督イ・ジョンヒャン(李廷香)の『おばあちゃんの家』は、素人を起用した非ブロックスター系低予算映画でありながら、韓国では公開63日目で動員400万人を突破しロングラン上映された大ヒット作品。田舎の村に住むおばあちゃんと、そこにあずけられた7歳の少年との日々の心の交流を綴った感動の物語です。 『おばあちゃんの家』DVDをamazonで

★第19回の審査委員長・扇千恵さんによる詳細な映画祭レポートがロシア映画社のサイト内にあります。
 ■「鉄の女」と呼ばれた審査委員長 ⇒ http://aa4a.com/russia/arc/fest/child/19th/index.htm
 ロシア映画社の同行スタッフによる映画祭珍道中?日記も連載中です。
 ■ほぼ毎日酔いどれ映画祭日記 ⇒http://www.saturn.dti.ne.jp/~rus-eiga/yama/child/index.htm

 モスクワ国際映画祭は1959年に始まり、奇数年ごとに開
 催されてきた(1999年から毎年開催)。1967年の第5回
 モスクワ国際映画祭から、「青少年映画部門」が同映画
 祭の一部門としてスタート。1987年、モスクワ国際映画祭
 が機構を一新したのを機に、「青少年映画部門」は独立し
 「モスクワ国際青少年映画祭」となった。第1回グランプリ
 は日本から出品された『火垂るの墓』(1988・高畑勲監督)
 が受賞している。
 モスクワの映画祭に関する情報はロシア映画を紹介する
 ロシア映画社のサイトが充実しているのでご参照下さい。
 ★「ロシア映画社」ホームページ
 
http://www.saturn.dti.ne.jp/~rus-eiga/  

関連参考サイト:
MoscowOut.Ru/Pyat Zvezd/newsru.com/grani.ru/utro.ru/Искусство/モスクワ国際映画祭/ロシア映画社


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