●第51回ベルリン国際映画祭(2/7〜18)で『NAGISA』上映!
キンダーフィルムフェストで日本映画初のグランプリ受賞!
数多ある著名な国際映画祭の中でもカンヌ、ヴェネチアと並んで世界の三大映画祭に数えられ、伝統と歴史を誇るベルリン国際映画祭。1951年にスタート、「ベルリナーレ」と呼ばれるこの由緒ある映画賞も今年(2001年2月7日開幕)で第51回目。グランプリ(金熊賞)を争うコンペティション部門のほか、人気のヤング・フォーラム部門、作家性の強い作品を集めたパノラマ部門等々がある。昨年の第50回記念大会から、会場が西ベルリンから旧東ドイツ側に移転されている。
『NAGISA』が正式招待されたキンダーフィルムフェストは、1978年以来ベルリン映画祭の主要部門に加えられ、今年で第24回目を迎えた。このセクションは最も若い映画観客を対象に厳選したキンダー・フィルム群が上映され、今回は候補作200本の中から14本の作品が選ばれて上映された。
『NAGISA』はツォーパラスト(Zoo Palast)などの劇場で4回上映され、ゲストで招かれた小沼勝監督と出演者の片桐夕子(なぎさの母親役)が異国の若者たちの喝采を浴びた。そして、映画祭最終日18日の表彰式において、この部門の最優秀作品に贈られる『Deutsches
Kinderhilfswerk Grand Prix』(ドイツ子供映画グランプリ ※“Deutsches
Kinderhilfswerk”はドイツの子供支援機関の名称ですが“子供映画”という語意ではありません)を受賞した。 ⇒[選評] [pdfファイル ⇒P15]
[NAGISAドキュメンテーションpdf]
11人の子供達で組織された「キンダー・ジュリー(子供審査委員)」が作品を選び賞を授ける「子供審査員賞(クリスタル・ベア賞)受賞式」もこの映画祭のファイナル・イベントとして今年も注目を集めたが、それは他国の長編・短篇作品に贈られた。
『NAGISA』の受賞は、ドイツ、オーストラリア、アメリカ、スウェーデン、イスラエルら大人の国際審査員が選んだキンダーフィルムの最優秀作品=大賞(グランプリ)としてである。上記選評にあるように、思春期を迎える少女の民族国境を超えた普遍的な物語を、小細工やハッタリでなく描いた点が絶賛につながったようだ。
また、フィルム・シティが製作協力した『空の穴』(熊切和嘉監督/ぴあ・ビームエンターテインメント・フラミンゴ提携作品/寺島進主演)はヤング・フォーラム部門で正式招待上映された。受賞こそ逸したが、第30回ロッテルダム国際映画祭で国際批評家連盟賞のスペシャルメンションを授与された直後だけあって盛大な拍手で迎えられた。その他、日本映画はコンペ部門の2作品が無冠に終り、『日本の黒い夏-冤罪-』(熊井啓監督)が「ベルリナーレ・カメラ」賞(特別功労賞)、フォーラム部門の『LOVE/JUICE』(新藤風監督)がウォルフガング・シュタウテ賞(新人賞)を受賞している。
★現地での『NAGISA』上映は下記のとおり行なわれました。
2月10日16:00 会場=Zoo Palast 1(座席数1056)
[画像]
2月11日16:00 会場=CinemaxX 4(座席数304)
[公式サイト] 2月13日16:00 会場=Filmtheater am Friedrichshain
(座席数325)
[画像]
2月17日16:00 会場=CinemaxX 4(座席数304)
[公式サイト]
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