●小樽プレミアシネマズへ行こうよ！
　『ＮＡＧＩＳＡ／なぎさ』の監督・小沼勝の生まれ故郷・小樽――。文学者では伊藤整、同じ映画監督では小林正樹を生んだ地だ。札幌からカムイ・コタンの崖の下、日本海に寄りそうように走る電車で約４０分、外国語は英語よりロシア語が幅をきかせるこの運河の街に着く。外資系巨大シネコンが「裕次郎記念館」に隣接してドッカーンと立ち、人の流れを変えたか？と思われたが…。いや、そんな中で市の中心部のビルの中に、小さくも気丈に頑張る映画館があった。それが小樽プレミアシネマズだ。「シネマ１」「シネマ２」「シネマ３」と３館あって柔軟なプログラムを組んでいる。派手さはないが、質の高い映画を上映していこうという姿勢を持ったこの純血種の劇場に小樽を訪れたら、是非お立ち寄り下さい。なおこの映画は、小樽市、小樽市教育委員会、小樽市商工業会議所から推薦を受けております。